ロシア ヴェリーキー・ノヴゴロドの木造教会 Veliky Novgorod RUSSIA
いま手元に 《 The Wooden Architecture of Rossia 》 という、20年以上前に購入した本があります。ロシアの木造建築を論じている本です、このての本としては最初期のものでしょう。
スタジオヤマは、そのなかでも教会建築の美しさに心惹かれました。
そしていつか実物を観てみたいと思うようになりました。でどこに行けば観れるのか、広大なロシアにおいて地方の木造教会を、ひとつづつ訪ねるのはあまり現実的ではありません、集中的に観れる場所を探しました。それが今回ブログするヴェリーキー・ノヴゴロド(Veliky Novgorod)にあるヴィトスラーヴリツィ木造建築博物館と、次回ブログするキージ島(Kizhi Pogost)です。
ロシアの木造建築の特徴は、丸太(丸太の両面を落とした太鼓型や角材の場合もあります)を一定の長さにカットしたログ材に、ノッチ(欠きこみ)入れて交差させながら水平に積み上げて、壁面をつくっていく構法で造られています、ようするにログハウスです。
構法上の制約から平面は、シンプルな方形になります。またログ材が室内側に露出します。
屋根は、耐久性を高めるためを斧(おの)や鉈(なた)で、木材を繊維方向に引き割った杮(こけら)、または屋根の片流れ分の長さがある板材で葺かれています。さらに教会建築の場合には、最頂部にロシア正教独特の十字架を乗せた玉ねぎ型のドームが鎮座しています。
また外観を仔細に見ると、窓や出入り口などの開口部廻りの木枠や建具および棟の破風などには、民芸調の美しい装飾が施されています。
また外観を仔細に見ると、窓や出入り口などの開口部廻りの木枠や建具および棟の破風などには、民芸調の美しい装飾が施されています。
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