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今帰仁城 座喜味城 縄張の巧みさを観る  Okinawa JAPAN

沖縄県には、琉球国時代の城(沖縄本島ではグスクと発音し城という漢字を当てます)が200箇所以上遺されています。その中から保存状態が良好で特徴をよく表している城を、鑑賞の手引きとなるキーワードを添えてブログしたいと思います。

〈 縄張 〉  城(グスク)鑑賞4つのキーワード その3
スタジオヤマが城を造るとしましょう。
まずは、建てる場所と敷地を決めなければなりません、この作業を地選(じせん)と言います。山の上に造れば山城(やまじろ)です、平地に造れば平城(ひらじろ)です。
次は設計です。
城の本質は軍事施設です。最後の砦である本丸(ほんまる)を敵の攻撃から守るため、周囲を二の丸、三の丸と称する、あるいは郭(くるわ)または曲輪(くるわ)と称する一定の広さを持ったエリアで区画します。そしてエリアごとに役割を与え防御陣地や建造物を造っていきます。
この全体を構想し設計することを、縄張(なわばり)と言います。

縄張に従って土塁、石垣、堀などを造る土木工事・普請(ふしん)と、天守閣、櫓、城門などを造る建築工事・作事(さくじ)が行われ城が完成するのです。



《 今帰仁城 》
今帰仁城(なきじんグスク)は、沖縄本島本部半島今泊の海岸を見渡せる、今帰仁村(なきじんそん)の丘陵に位置しています。15世紀、琉球が、北山、中山、南山の3つの地域に分かれて勢力争いをしていた三山時代の北山王の主城で、北山城とも呼ばれています。
首里城に匹敵する大規模な城で、7つの郭からなる縄張の巧みさを魅せてくれます。
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《 座喜味城 》
座喜味城(ざきみグスク)は、沖縄本島中部の読谷村(よみたんそん)に位置しています。15世紀、琉球王国、護佐丸によって築城されました。
規模が小さくシンプルな縄張の城です。緩やかにカーブする石垣の表情は、縄張の大小を超えた美しさを持ち充分魅力的です。またそこに設けられたアーチ型の石門は、琉球の城の中で最初期の例だといわれています。
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