アーバーネリーとモデラーの階段池 Abaneri Modhera West INDIA
両方とも降雨量が少なく、雨季と乾季がはっきりしている西インドでは重要な施設です。
ただし機能を満足させるだけであれば、これだけの壮大な建築にはならないと思います。そこには寄進者の権威と帰依を誇示する、あるいは宗教的儀式を執り行うなどの、付加的要素があってこそ、壮大かつ華麗なモニュメントとして建設されたのでしょう。
遺跡の名称が文献によっては階段池が階段井戸と記されたり、その逆もあります。遺跡を実際に観た印象から、神谷武夫「インド建築案内」の名称が適正だと判断し採用しています。
日本はもとより、世界的にみてもあまり類がない階段井戸、階段池をさらに詳しく知りたいかたに Steps to Water / Morna Livingston をお薦めします。
アーバーネリー(Abaneri)の階段池(Kunda)は、9世紀に建設されました。
一辺35mほどの階段池は、神殿風の建築の前、三方を地上からの深さ30mにもなる整然とした階段が取囲んでいます。
地下7層を誇る石造建築の印象は圧巻の一言です。
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モデラー(Modhera)にあるヒンドゥ教のスーリヤ寺院と階段池(Surya Temple & Kunda)は、11世紀に建設されました。
寺院の内外の壁を埋め尽くす彫刻は見応えがあります、さらに軸線上に配置された、幅55m奥行35mある階段池との調和が素晴らしいです。
撮影していると、屋外授業でしょうか、子供たちがやってきました。
階段池に華を咲かせたようで、子供たちに感謝、感謝です。
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