マウント・アブとラーナクプルにジャイナ教建築の傑作を観る   Mount Abu Ranakpur  West INDIA

ジャイナ教は、マハーヴィーラ(紀元前6世紀-紀元5世紀)を開祖と仰ぎ、アヒンサー(非殺生・非暴力)の誓戒を厳守するなど徹底した苦行・禁欲主義をもって知られる宗教で、仏教の始祖、釈迦在世時代に生まれました。またマハーヴィーラの前に23人の祖師がいて24人目の祖師が開祖とされています。寺院は、24人いずれかまたは複数の祖師に献じられ、その彫像が本尊として祀られています。

ジャイナ教は、仏教と異なりインド以外の地にはほとんど伝わりませんでした、そのインドをみても人口構成比の0.4%しかいません。信者は、アヒンサーの教義ゆえに、農業や軍事に従事せず、多くが商業を営み経済的に裕福な人々です、また信者はその財政力をもって壮大華麗な寺院を数多く寄進しました。

ヒンドゥー教寺院の内部空間は、なにもないかあってもリンガが祀られている程度で、外部の装飾に飾られたマッスに比較して非常にあっさりしています。

それに対して、ジャイナ教寺院では祖師の彫像を中心に回遊してお参りします、その作法に合わせるように、豊饒な彫刻に飾られ内部空間を持ち荘厳な雰囲気を醸し出しています。

西インド、マウント・アブ(Mount Abu)のデルワーラ寺院群(DelwaraTemples)は、5つの寺院からなり、それぞれが回遊のための内部空間があります。壁、天井の白い大理石に彫られた繊細な彫刻が観る人を圧倒します。敷地内は撮影禁止のため紹介できないのが残念です。
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Delwara Temples

ジャイナ教建築の特徴を極限まで高めたのが、西インド、ラーナクプル(Ranakpur)のアーディナータ寺院(Adinatha Temple)です。
3層吹き抜け部に設けられた高窓や中庭からの自然光が、壁や天井に隙間なく彫られた白い大理石の彫刻を浮かび上がらせ、荘厳な内部空間を創出しています。

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140803-05        Adinatha Temple

 


 
 
  
 

Tag:南アジア  Trackback:0 comment:0 

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