超高層建築のある風景 東京・その1 TOKYO
プロローグ
このシリーズは単なる<超高層建築について>を追い求めるつもりはありません。
原風景としての<超高層建築のある風景>をテーマに時空を切りとっていきたいと思います。
日本を例に<超高層建築のある風景>のフレームワークを考えてみました。《超高層建築とは》
日本における超高層建築の始まりを1965年、高さ156mの霞が関ビルディング(千代田区霞が関)の竣工をもってすれば50年近く過ぎました。
超高層建築の確かな定義はありません、高さ100m以上を指すのが一般的でしょう、東京スカイツリーは<自立式構築物>であり超高層建築ではありません。
ただしこのシリーズでは<超高層建築>を扱っているわけではなく<超高層建築のある風景>をテーマに据えています、したがって定義だとか高さなどは単なる目安として用い、人間が創った高いものがある風景すべてを対象にブログを展開していきたいと思います。《原風景とは》
原風景とは、各人が持つ郷愁を伴う原初の風景であるといえましょう。
それは実在する風景であるよりは、経験や人生訓を織り交ぜた心象風景を原風景として持ち続ける人の方が多いようです。
多くの人にとって幼少期の生活環境が原風景の形成に係わり、その後のものの考え方や感じ方の基準となります。
例えば、雪国で生を受けた人は、すべてのものを包み込む銀世界、ツララの冷たさとキラキラした透明感であるかもしれません、また海辺で生を受けたものにとっては、白波青松の砂浜が続く風景かもしれません。《超高層建築と原風景》
1965年以降に生まれた方とは言いません。
大半の子供たちにとって<超高層建築のある風景>はごく見慣れた日常茶飯の風景でしょう。
それどころか超高層マンションで生を受け現に暮らしている人が着実に増えています。
ようするに相当数の人にとって<超高層建築のある風景>は日本の原風景となったのです。
このような<超高層建築のある風景>は日本ばかりではなく世界共通の事象といっても過言ではありません。



足立区 Adati-ku TOKYO
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