古代ギリシア建築の精華 その2 Ancient Greek architecture
古代ギリシア建築の精華を5回にわたってブログしたいと思います。
2回目は広場、住居など日常生活に関わる建築です。
古代ギリシアは、ポリス(都市国家)で成り立っていました。
アテネ、スパルタ、オリンピアなどがよく知られています、総数では150を超えていました。
人口規模は、アテネを例外として数千ないし数万程度でした。
小さくともポリスは1個の主権国家であり、政治的に統合されることはありませんでした。
市民は、完全ではありませんが自由と自治を理想とし、市民の間における平等の原理を基本としていました。
ポリスを建築的にみれば、神殿や軍事施設などがあったアクロポリス、市民生活の中心であり公共施設としてのアゴラ(広場)、テアトロン(劇場)、スタディオン(競技場)そして住宅などで構成されていました。
アゴラの中心には、オープンな広場とそれを囲む店舗や集会所などが入ったストアと呼ばれる
列柱廊型の建築がありました。
アゴラを中心とした遺跡を観てみましょう。
《 アテネ Athens 》
アゴラといえば、まずはアテネのアゴラでしょう、ストアが復元されています。
はるか彼方にアクロポリスが見えます。
《 ロドス島 Rhodes 》
住宅地に隣接したアゴラです。
小規模のポリスなのでしょう、こじんまりまとまっていて全容を容易に理解できます。
《 コリントス Korinthos 》
アゴラに至るレカイオン通りと、その通りに面してあるエウリクレスの大浴場です。
《 サモス島 Samos 》
柱が一本だけ残っている遺跡はヘラ神殿です、その周りにアゴラが展開します。
《 テッサロニキ Thessaloniki 》
ギリシア北部に位置するテッサロニキは、アテネに次ぐ大都市です。
ビザンティン美術の宝庫です、ローマ時代のアゴラなどの遺跡も遺されています。
市街地の中心にあるビル群と遺跡、その対比と混在が興味深いです。
Roman Agora
Palace of Galerius
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