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クメール建築大全 その5  Khmer Architecture

カンボジア、タイ、ラオスにまたがり存在し、いまなお輝き、人々を魅了しづけるクメール建築を楽しんで頂いたでしょうか。最終回の第5回目は、ラオス、タイにある遺跡です。
今回取り上げた遺跡のうちワット・プーのみラオスにありますが、残りの遺跡は全てタイにあります。

 ひとくちメモ 
スタジオヤマが初めてクメール建築を観たのは1996年8月のことでした。
そのころのカンボジアの状況は、クメール・ルージュなどとの内戦が終結しカンボジア王国が建国され、またUNTAC監視下のもと議会選挙がおこなわれシハヌーク殿下が1993年再即位した時代です。
ようやく今に続く平和が訪れたのです。
当時、アンコール・ワットでさえ雨期の期間中とはいえ人がパラパラといる閑散とした状況でした。
また地方は、治安が回復していない、遺跡の周りは地雷だらけということで訪問は叶いませんでした。
現在、アンコール・ワット周辺の遺跡群には、世界各地から年間300万人以上が訪れます。
隔世の感があります。
 
このブログで紹介したクメール建築は、スタジオヤマが把握している遺跡のうち、建築史学的に重要な遺跡というより、フォトジェニックなクメール建築のほぼ全てです。
掲載した写真は現況と異なる場合があります、その理由は時代の経過のなかで遺跡そのものが修復された、あるいは遺跡を取り囲む環境が大きく変わった、などなどです。
現在のカンボジア、ラオス、タイに秘境はありません、行きつくのに困難な遺跡はありません、すべての遺跡は車などで容易にアプローチすることが可能です。
このような状況だからこそ、願わくば静かに見守ってほしい、言い換えれば人知れず孤高を保って欲しい遺跡は数多くあります。
 
 
《  ワット・プー   Wat Phau
建築的に特に注目するべきものはあまりありません。ただし背景の山並みと広大な敷地に建築が点在するランドスケープ的な観点からすれば第一級の寺院であることは間違いありません。
惜しむらくは、この写真のような牧歌的な風景はもう見られません。I11_070804-(55).jpgI12_070804-(110).jpg
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《 プラサット・ムアン・シン   Prasat Muang Singh
アンコール・トムから直線距離で500km以上離れています。王都から最も遠い寺院でしょう。
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《 プラン・ケック   Prang Kheak
市街地のど真ん中にあります。創建当時から都市型寺院だったのでしょう。
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《 プラ・プラーン・サム・ヨット   Phra Prang Sam Yot
3つの塔が高くそびえ、町のランドマークとなっています。
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《 ワット・プラ・シー・ラタナー・マハタート  Wat Phra Sri Rattana Mahathat
もともとのクメール建築に、のちの改修や増築により様々なタイの様式が混ざっています。例えばスリランカ風の仏塔などです。
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《 プラサット・ムアン・タム   Prasat Mueang Tam
ナーガで飾られた環濠と、ラテライトで造られた周壁から中央祠堂が見え隠れしています。
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《 プラサット・パノム・ルン   Prasat Phanom Rung
小高い山の頂部に建立されました。長い参道を進んでいくと中央祠堂が見えてきます。
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《 プラサット・ピマイ   Prasat Phimai_
広大な敷地の中に遺跡が程よい間隔を保って配置されています。最初の門は市街地に取り込まれた300mほど先にあります。
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《 プラサット・タ・ムアン・トム   Prasat Ta Muan Thom
タイ・カンボジア国境のジャングルのなかにあります、双方の国が領有権を主張しているのでしょう、それぞれの軍が駐留し監視していました。
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Tag:東アジア/東南アジア  Trackback:0 comment:0 

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