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ニューヨークの超高層建築をバード・アイで観る   New York USA

ニューヨーク(New York)の超高層建築をインセクト・アイの目線から、高さを上げてバード・アイで観てみました。同じ都市の光景が様変わりする様子が興味深いです。

ロックフェラー・センターは、大富豪のジョン・D・ロックフェラーによって1930年から建設された19のビル群の総称です。その中で最も高いGEビルディングの67階と69階と屋外の70階にある展望台トップ・オブ・ザ・ロックからは、エンパイヤ・ステート・ビルディングが正面に遠くにWTCが見えます。さら展望台の反対側から見たセントラルパークへの眺望が秀逸です。
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エンパイヤ・ステート・ビルディング(The Empire State Building)は、1931年に完成しました。低層部およびエントランス・ホール、そして頂部には当時のモダンデザインであるアール・デコ様式で美しく飾られています。映画好きの方なら、キング・コングがよじ登っていくビルと言った方が分かりやすいかもしれません。
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以前からある2箇所の展望台に加えて、2015年5月にワールドトレードセンター・ワンの100階から102階のワン・ワールド・オブザーバトリーがオープンしました。
これによりニューヨークで鳥瞰(bird's eye view)を楽しめる展望台が3箇所になりました。
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ニューヨークの超高層建築をインセクト・アイで観る  New York USA

ものを観る方法には、目線の高さから2つあると思います。
一つはグランド・レベルから仰瞰(ぎょうかん)でみる方法、虫の目で見ているようなので虫瞰(insect's eye view)ともいわれます。もう一つは高いところから俯瞰(ふかん)でみる方法、虫の目に対して鳥の目で見ているようなので鳥瞰(bird's eye view)ともいわれます。
ニューヨークの超高層建築をインセクト・アイで観てみました。

ニューヨークを訪れるのは2001年4月以来です。
現在この世界的な大都市で超高層建築に限っていえば、一番注目を集めているプロジェクトは、ワールドトレードセンター(WTC)の再建でしょう。
かつてスタジオヤマが観たWTCは、7棟の超高層ビルで構成されていました。その中心のツインタワーは、日系米国人のミノル・ヤマサキの設計により1973年に完成しました。当時世界一の高さを誇り、2棟の巨大な立方体が並び立つ姿はマンハッタンのシンボルでした。スタジオヤマが訪れた時、ガスっていてトップが霧の中で地上から見えませんでした。これが摩天楼かと納得したものです。
2001年9月、WTCはアルカイダによるテロ攻撃により崩壊しました。
残骸撤去と行方不明者および遺体の捜索が2011年末まで行われ、その後再建工事が始まりました。
当初再建案は、世界の建築家による競技設計(コンペ)で、ドイツ在住の建築家ダニエル・リベスキンドの「メモリー・ファウンデーション」が選ばれました。しかしこの案はモニュメント性に重きをおいたため、不動産事業としては難がありました。紆余曲折の末、最終的には、米国大手設計事務所SOM(シカゴのブログ参照)のマスタープランにより事業がすすめられました。
WTCは、WTC1からWTC7の6棟の事務所ビル、トランスポーテーション・ハブと呼ばれる交通施設がかつてのツインタワー跡地を取り囲むように配置されています。コンプレックスの中心となるWTC1は、SOMの設計により2006年に着工し、地上104階、屋上までの高さ417m、最頂部は541mの高さを誇り、2014年11月に完成しました。またWTC4は、日本人建築家槇文彦氏の設計です。
ツインタワーの跡地は、テロの犠牲となった2977人を追悼する「国立9.11記念碑・博物館」として整備されました。ツインタワーがあった場所は、深く掘り下げられカスケードが水音をたてて流れ落ちています、そのまわりを犠牲者の名前を彫り込んだ石版が取り囲んでいます。地下部分には、崩壊当時の状況を説明する展示や犠牲者の遺品が並べられた博物館となっています。
14年後再び同じ場所に建つと、当時の記憶が鮮明に思い起こされ眼の前にある現実とだぶり、建築の崩壊と再生、資本の論理、テロの非情さ、犠牲者に対する追悼の念、などなどが複雑に混ざり合いなんとも言葉に言い表せない気持ちでいっぱいでした。
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