東京の建売住宅に住む Tokyo JAPAN
東京人はどんなところに住んでいるのでしょうか。
そんな素朴な疑問にお答えします、第2回目は「建売住宅に住む」です。
建売住宅は、土地と住宅がセットで販売されます、戸建住宅の一種です。建売住宅を設計者の立場から言うと、住まい手の顔や要望がみえない状況で設計します、よって住まい手の要望が住宅に反映されているとしたら偶然の一致です、しかし出来あい品を購入するわけですから、眼に見える形で住宅を吟味しながら選択できるというメリットはあります。
それに対していわゆる戸建住宅は、住まい手の要望をできる限り盛り込んだ設計がなされます、建売住宅に対して注文住宅ともいわれる由縁です。
ところで建売住宅の金太郎あめファサードがおもしろいです、最初に見た時は吹き出すほどびっくりしました。しかしよくよく見ていると、「良いものは売れるのか」「売れるものは良いものなのか」のせめぎ合いの中で生まれた住宅群にある種の迫力を感じるのもまた真です。
東村山市 Higashimurayama City TOKYO
整列! その1
練馬区 Nerima-ku TOKYO
整列! その2
東京の戸建住宅に住む Tokyo JAPAN
東京人はどんなところに住んでいるのでしょうか。
そんな素朴な疑問にお答えします、第1回目は「戸建住宅に住む」です。
世界的にみれば、東京のような大都市のなかに庭付き戸建住宅があるのはまれな存在です。
それも大富豪の邸宅ではなく、一般庶民の住宅がです。
現在の東京の戸建住宅群をみると、京都の町家にみられるような歴史的連続性がありません。
これと言った特徴がないのが特徴なのでしょうか、しかし子細にみると世界に一つしかない景観であることにまちがいありません。
スタジオヤマは、戸建住宅の建設現場をみると、中原中也(1907年-1937年)の詩「はるかぜ」を思い起こします。あの少々自虐的なフレーズを3回も繰り返す詩です。
はるかぜ
あゝ、家が建つ家が建つ。
僕の家ではないけれど。
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中央区 Chuo-ku TOKYO
一見長屋のようにみえますが、各戸の外壁が接するように建てられた戸建住宅です。銀座から地下鉄で2駅のところに、路地を挟んで戸建住宅が密集する街区があること自体驚きです。